愛犬の健康を守るためにも、
「いつでも感染症にかかる可能性がある」という意識を持っておくことが大切です。
まずは、日本でどのくらいの数の犬が
感染症にかかっているのかを見てみましょう。
日本のワクチン接種率は、
諸外国と比べてとても低い値。
シャルルニコルの法則によると、
[ワクチン接種率が75%を超えている地域は、感染症の流行を予防できる]
といわれています。
つまり、ワクチン接種率の低い日本では、
いつ感染症が流行しても
不思議ではないのです。
どの感染症も、死亡率や感染率が高い病気だからです。
もちろん治療で治せる感染症もありますが、一度感染すると、
愛犬にも飼主さんにも大きな負担をかけてしまいます。
その負担を軽減するためにも、やはりワクチンでの予防が大切なのです。
ペット保険は、ワクチン接種で
予防できる病気には原則適用されません。
※ワクチンの感染症予防率は100%ではありませんが、万一発症した場合でも、その症状を軽く済ませることができます。
愛犬の健康をおびやかす、おそろしい感染症。
詳しい症状を見てみましょう。
人にもうつる動物由来感染症。
狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれることで感染する。
有効な治療法はなく、発症すると、多くの場合2週間以内に死亡する。
現在、日本での発生や流行は確認されていないが、
国外からウイルスが持ち込まれる可能性もあるため、安心はできない。
前駆症状として、元気・食欲の低下、性格の変化
(用心深くなったり、興奮しやすくなったりする)
狂犬病単体ワクチン
法律で年1回の接種が義務づけられている。
人にもうつる動物由来感染症。
死亡率が高く、2,3日以内に死亡することもある。
ネズミの尿に汚染された水(川)や土を介して、犬の粘膜や傷口から感染する。
250種類の型があり、
「カニコーラ型」 「イクテロヘモラジー型」 「グリッポチフォーサ型」 「ポモナ型」
を含む7種類の型に感染した場合は、届出が義務づけられている。
イクテロヘモラジー型・カニコーラ型 → 8種混合ワクチン
グリッポチフォーサ型・ポモナ型 → 10種混合ワクチン
任意で定期的な接種が推奨されている。
死亡率の高い、呼吸器・消化器の病気。
飛沫感染により発症する。
病気が進行すると麻痺などの後遺症が残る可能性もある。
6種混合ワクチン
8種混合ワクチン
10種混合ワクチン
任意で定期的な接種が推奨されている
死亡率が高く、伝染性の強い病気。
重症になると脱水症状がすすみ、短時間で死亡することがある。
6種混合ワクチン
8種混合ワクチン
10種混合ワクチン
任意で定期的な接種が推奨されている
パルボウイルス感染症との混合感染により、症状が重症化する病気。
成犬の場合は軽度の胃腸炎ですむ場合が多い。
胃腸炎
6種混合ワクチン
8種混合ワクチン
10種混合ワクチン
任意で定期的な接種が推奨されている
生後1年未満の子犬が感染すると、まったく症状を示すことなく
突然死する可能性のある病気。
感染した犬の尿や便から感染する。
6種混合ワクチン
8種混合ワクチン
10種混合ワクチン
任意で定期的な接種が推奨されている
他のウイルスとの混合感染により重症化、死亡率も高くなる病気。
6種混合ワクチン
8種混合ワクチン
10種混合ワクチン
任意で定期的な接種が推奨されている
伝染性が非常に強い病気。
主に風邪症状が見られ、混合感染にや二次感染により
重症化し、死亡することもある。
6種混合ワクチン
8種混合ワクチン
10種混合ワクチン
任意で定期的な接種が推奨されている